「勉強しなさい」が効かない理由は?解決策もご紹介
ご覧いただきありがとうございます。元塾講師の在宅ライター、沙穂です。
塾講師をしている時に、多くの親御さんから相談されることがあったのが
「勉強しなさい」と言っても子どもが勉強をしない
というお悩みです。
これは、小学生の子どもを持つ親御さんだけでなく、中学生や高校生の生徒さんを子どもに持つ親御さんにも共通しているお悩みでした。

■「勉強しなさい」が効かない理由

実はこの「勉強しろ」という言葉は、子どもにとって逆効果になる言葉になる可能性があります。
どういうことでしょう?
例えば、自分に置き換えて考えてみましょう。今、仕事や家事をしようとしていたのに、周りの人から「早く作業を始めなさい」と言われたら、どう思いますか?
少なくとも、相手に対して、「うるさい」と思ったり、「うざい」と思ったりするなど、ネガティブな感情が生まれることは多いですよね。
中には、「今やろうと思っていた」と言い返すこともあると思います。
せっかく乗り気になっていたのに「やる気なくなってと思って作業を開始するのをやめてしまう人もいるかもしれません。
子どもにとっての勉強も同じです。実際、塾講師をしている時に、勉強にやる気が出ない理由として、「やろうと思っているのに親にうるさくいわれてやる気なくなった」といっている子供もいました。これは、心理学的に見ても言えることで、相手から、自分の行動を制限されたり、強制されたと感じると、わざと逆らうような行動を取ってしまう傾向があるのです。
「勉強しろ」と言われることで、勉強がより嫌なものになってしまい、ますます勉強に対する意欲がなくなっていく可能性があるのです。
したがって、できれば「勉強しなさい」と言って、行動を制限したり、強制せず、自発で気に勉強のやる気をアップさせるようなサポートをしてあげるのが理想です。
東大や京大などの高偏差値の大学に合格した人は、親や兄弟姉妹などの家族から「勉強しなさい」と言われたことがないという人も珍しくありません。

では、実際には、どうしたら「勉強しなさい」と言わずに、子どもが勉強するような雰囲気を作ることができるのでしょうか?私が思う、おすすめの解決策をご紹介します。
■勉強しなさいと言わずに自然に机に向かって勉強させる方法【1】家族の近くで勉強させる

自発的に勉強ができない子どもの場合、気が散りやすく、集中力が続かないというケースも少なくありません。また、わからないことが多く、すぐに問題を解くのを諦めてしまうという場合もあります。
したがって、子どもが自分の部屋で勉強すると、いつのまにか音楽を聴いていたり、動画を見ていたり、場合によっては、スマホをいじったり、ゲームをしてしまう、なんていうことも起こります。したがって、家族が集まって、子どもが勉強している姿を見守れるようなリビングやダイニングのような場所で子どもに勉強させるのもおすすめです。

わからない問題は、親がその場で教えてあげれば、勉強の効率もアップしますよ。
■勉強しなさいと言わずに自然に机に向かって勉強させる方法【2】子どもは勉強、親は仕事をする

自発的に勉強ができない子どもには、「勉強しろ」と強制するように声掛けするのではなく、「一緒に勉強や作業をしようよ」と誘ってみるのもおすすめの方法です。
親がリラックスしているのに、子どもだけが勉強をしなくてはいけないと、子どもは「不公平だ」と思うこともあります。
したがって、親が仕事をしている姿を見せて「一緒に頑張ろう」と誘ってみましょう。
■勉強しなさいと言わずに自然に机に向かって勉強させる方法【3】勉強をルーティーン化する

そして、勉強は、「しなくてはいけないけれど、できればやりたくないもの」だと思っていると、自分から机に向かうハードルは高くなります。
したがって、毎日、決まった時間は、家族で机に向かって、勉強や作業をする時間としてルーティーン化していくことで、勉強することが「当たり前」になります。すると、勉強を「する」か「しない」かという選択肢がなくなりますので、決まった時間に自然と勉強するようになっていきます。
まずは、夕食後の30分、勉強することから始めてみましょう。
勉強を始めてしまうと、気分が乗ってきて、そのまま1時間、1時間半、と勉強を継続できることもありますよ。
■勉強しなさいと言わずに自然に机に向かって勉強させる方法【4】勉強日記をつける

そして、毎日「何をどれくらい勉強したのか」というような記録を勉強日記として記しておくと、「これぐらい勉強できた」という達成感を得ることもできます。
勉強がイマイチやる気がでない場合は、勉強した日は勉強日記にスタンプを押して、スタンプを貯めるとプチご褒美をあげるというような方法を採用するのもいいですね。
■勉強しなさいと言わずに自然に机に向かって勉強させる方法【5】夢や目標について話してみる

自発的に勉強するのが嫌な子どもの場合は、なりたい職業や、行きたい学校について話をしてみるのもおすすめです。
進学をしたり、資格を取得するためには、勉強は大切です。
勉強だけでなく、進学先となりそうな学校説明会や文化祭に足を運んでみたり、子どもが興味を持っている分野に携わっている人のエッセイや動画を見せてみて、人生に夢や目標を持ってもらうという方法もあります。
「テストで〇点取りたい」「学年で〇位以内に入りたい」「〇〇高校の制服を着て青春したい」などの目標でもOKです。
夢や目標を持つことで、勉強する必要性を感じることができるように誘導してあげれば、勉強に対するモチベーションも上がりますよ。
勉強しなさいと言わずに自然に机に向かって勉強させる方法【6】できた時は思いっきり褒める

そして、勉強ができた時は、思いっきり褒めることも、子どもの勉強に対するモチベーションが上がるポイントです。
目標としていた課題をこなしたら、「えらいね」「がんばったね」と褒めて、おやつでも出してあげましょう。
目標としていた点数や順位を取ったら、オーバーな位に喜んであげましょう。
そうして、「よし、もっと勉強頑張ろう」と思わせたら成功です。
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最後までご覧いただきありがとうございました。子どもが勉強していない姿を見ると、つい「勉強しなさい」と言ってしまいやすいものです。しかし、子どもが、勉強に対するネガティブな感情を持ってしまうと、どんどん逃げようとして、勉強から遠ざかっていきます。一人で勉強できる子どもは少ないものです。
時には、親が寄り添ってサポートしてあげることが必要です。